ホワイトカラーとブルーカラーの賃金カーブの違い

Q.ホワイトカラーとブルーカラーでは、賃金カーブの形が違うのですが、これは一般的な傾向なのでしょうか?

A.ホワイトカラーは、ブルーカラーよりも賃金カーブの上昇角度が大きい傾向があります。

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 この職種別賃金カーブの角度が違うのは、毎年の昇給ピッチの差ということになります。当たり前に感じるかもしれませんが、ホワイトカラー(左図折線グラフ赤)の昇給額は、ブルーカラー(左図折線グラフ青)よりも高い傾向があるということです。これは重要なポイントです。

 一方、賃金カーブが右上がりになるのは、慣例による年功序列だと断定することには問題があります。賃金カーブの角度は、能力開発のスピードや仕事の習熟度合に対する生産性の上昇の代理指標とみることもできますので、悪しき慣習だという決め付けは控えるべきでしょう。なお、ホワイトカラーに関する限り、右上がりの賃金カーブは先進国共通の傾向です。