データブック国際労働比較 2025
自身の通念を疑いましょう。
「日本は~」などと私たちは口にしますが、外国のことを知らなければその対比ができないために、日本の特殊性など議論できないはずです。私たちの諸外国に関する知識は、安易な思い込みや中途半端なメディアの情報から形成されていることも多いのではないでしょうか。特に、最近はSNSの情報で混乱しているように思います。
この本を“読む”と自分が知らなかったことがたくさんあることに驚かされます。“読む”といっても文章はほんの少しで、ほとんどはグラフと表の資料集です。ですから、眺めることになります。現在では、書籍として発行されていませんが全文ダウンロードが可能です。つまり、無料でこの資料集を使うことができます。そして、エクセルの電子データでも入手できるので、自身で資料を作成する人事担当者にとって、これほど有り難い存在はないかもしれません。
皆さんが海外出張や観光旅行に出かけることがあれば、この本を“眺めて”から出発していただくことをお勧めします。現地駐在員でも知らないことや観光ガイドブックに書かれていないその国の労働環境を理解することに役立ちます。アカデミックな視点から海外旅行を楽しむことも一興でしょう。
●ダウンロード https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2025/index.html