新しい労使関係のための 労働時間・休日・休暇の法律実務 [全訂7版]

 『採用から退職までの法律知識』は、もう読みましたか?

 労働法のバイブルとして名高い書籍ですので、既に熟読されている人も多いことでしょう。実は、もう1冊、姉妹本とも言うべき実務書が、この本です。

 “採用から退職までの法律知識”は、タイトル通り人事全般の解説書になっていますが、その労働時間関連の“部分”を更に詳細に述べたものです。かの本も1,000ページを超えるボリュームですが、この本はそれ以上で、机に寝かせて置くよりも、立たせておいた方が使いやすい、という本です(そして重い)。

 事業場外みなし労働や裁量労働など、“もう一言の説明”が欲しい人、または、労働基準法に関する本を何冊も読んだけれども、未だ満足できない納得できない、そんな人向けの本です。労働時間に関して、この本よりも詳細に記述しているものはなかなかありません。人事としての一般的な知識範囲を超えており、プロユースといったところでしょうか。

 労働時間に関する知識を自分の武器として、キャリアを重ねたい人事担当者にお薦めしたいと思います。 

著    者:安西 愈(あんざい まさる)

出 版 社:中央経済社

発 売 日:2010年7月

カテゴリー:実務書(労働法)