日本の雇用と中高年

 前回は“若者”、今回は“中高年”です。

 これで新書も4冊目になりました。著者である濱口桂一郎先生は、執筆や講演活動に止まらず、テレビやラジオにまで頻繁に登場しています。その主張は一貫しており、そろそろ飽きてきた人がいるかもしれないと心配になるほどハイペースで続く情報発信力に脱帽です。今回も欧米と対比することで、日本の特色を分かりやすく解説してくれています。

 最終章である第5章には、次の見出しが続いています。

 「「ジョブ型正社員」とは実は中高年救済策である」

 「途中からノンエリートという第三の道」

 「継続雇用の矛盾を解消するジョブ型正社員」

 この見出しからお分かりいただける通り、キーワードは前作に続き「ジョブ型正社員」です。前作の『若者と労働』で、“若者”の雇用問題を解決する処方箋とされた「ジョブ型正社員」は、“中高年”の雇用問題を解決する処方箋にもなるそうです。この「ジョブ型正社員」は、労働契約法に基づく“無期転換社員”や、高年齢者雇用安定法に基づく“継続雇用”に対する考え方としても大変参考になるでしょう。

 これからの制度を考えなければならない人事担当者にお薦めしたいと思います

 

 

著    者:濱口桂一郎

出 版 社:筑摩書房

発 売 日:2014年5月

カテゴリー:新書(雇用システム)

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