Excelでできる統計データ分析の仕方と人事・賃金・評価への活かし方

 自社の賃金分析は、お済みですか?

 賃金制度を担当する人事担当者であれば、賃金の分析をしたいと思うでしょう。その時、賃金の分析を専門家の仕事だと思えば、コンサルタントにお願いするのかもしれません。しかし、著者曰く、この書籍を読むと自分でできるようになるとのことです。

 人事担当者は、普段から人事に関する個人データを扱っています。著者は、そのデータを活用することで、業務に大きく役立つと解説しています。例えば、賃金の分析を実施する場合、全社員の賃金プロット図(散布図)を作成することが多いでしょう。この図に、賃金統計から抽出した折線グラフを重ねると自社の賃金の分布と水準が手に取るようにわかります。難しそうですが、エクセル(表計算ソフト)を使用すれば、簡単に作成可能です。この書籍には、その手順が示されているのです。また、賃金分析には欠かせない「賃金構造基本統計調査」やその他の統計の使い方も教えてくれます。

 この書籍の「はじめに」では、第1に「分かりやすい」、第2に「使える」、第3に「身に付く」という3つの特徴が示されています。著者の言う通り、分かりやすく使える本ですが、身に付くかどうかは、あなた次第です。興味はあるけれど、その一歩が踏み出しにくい人にとっては、“ピッタシ”の一冊ではないでしょうか。 

著    者:深瀬 勝範

出 版 社:日本法令

発 売 日:2014年7月

カテゴリー:実務書(データ分析)