日本の労働経済事情(2023年版) 〜人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識

 “新入社員の教育用にいかがでしょうか?”

 労働経済というと難しそうですが、至ってやさしく簡単です。私は、新任人事スタッフセミナーの参考文献にしています。人事部門の社内勉強会に用いるのも面白いと思います。

 主な内容として、Ⅰ労働市場の動向・雇用情勢・労働時間と賃金の概況、Ⅱ労働法制、Ⅲ人事・労務管理、Ⅳ労使関係、Ⅴ労働・社会保険、Ⅵ国際労働関係の概ね6つに分かれています。法改正や人的資本経営の開示なども記述されており、昨今のトピックスにも配慮されているようです。人事に関するほとんど全てのテーマが網羅されているのではないかと思うほど、広く浅く一通りのことが書かれています。基礎知識とはいいながら、主な労働統計調査も扱われていますので、人事担当者としての見識を高めるためにも十分役立ちそうです。

 書籍のサイズはA4版でやや大きいものですが、ちょっとした研修資料のような出で立ちです。1テーマにつき1ページを基本として、図表を用いてわかりやすくまとめられており、読者に配慮した見やすいものになっています。研修のテキストからちょっと手元に置いておきたい資料集まで幅広い使い方が出来そうです。机の引き出しに1冊、保管するようなイメージで購入いただくのもよいかもしれません。 

著    者:日本経済団体連合会

出 版 社:経団連出版

発 売 日:2023年7月

カテゴリー:資料集(雇用、労働など)