本気の「脱年功」人事賃金制度

 参考になります。

 こういっては著者に失礼かもしれませんが、当たり前のことが当たり前に書いてあります。反対にいえば、人事制度について適当に書かれている書籍が多い中で、買ってもよい1冊だと思えました。

 例えば、「職務給は、通常「同じ仕事であれば、だれが従事しても同じ賃金」を原則とすることから、シングルレート(単一型)である。」と書かれています。シングルレートとは、等級ごとの賃金レンジに幅がなく、職務給でいうなら賃金と職務が1対1で対応します。つまり、定期昇給はありません。対して、職能給は一般的にレンジレートであり、能力の習熟に伴って定期昇給していくため、賃金レンジに幅があります。しかし、ほとんどの職務給は、レンジレートになっているのが実態です。もちろん会社ごとにいろいろな考え方がありますので、レンジレートの職務給があっても構いませんが、基本と応用に分けて理解することが必要でしょう。その意味で、当たり前のことが書かれていると思います。

 この書籍には、職務調査のことも書かれています。基本的な内容であり勉強になります。もちろん、これだけですぐに職務調査や賃金制度の構築ができるわけではないでしょう。これから同一労働同一賃金に関して、「均等処遇」と「均衡処遇」を実現していかなければなりません。その前段階として、“ためになる”書籍だと思います

 

 

著    者:経団連事業サービス人事賃金センター

出 版 社:経団連出版

発 売 日:2017年9月

カテゴリー:実務書(賃金制度)

 

 

 

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