改正労働基準法の基本と実務

 皆さん、最近このようなご経験はありませんか?

 働き方改革に関する書籍がたくさん出ています。働き方改革関連法について理解を深めようと、「新しい○○○○○」や「同一労働同一賃金の○○○○○」を購入したが当てが外れてしまう。もったいないから全部読んだもののがっかり。厚生労働省のパンフレットをトレースしたような内容では役に立たないからです。そのような中、一味違う書籍に出会いました。

 例えば、36協定の解説が参考になります。特別条項をもうけない36協定であっても、「時間外労働及び休日労働を合算した時間数は、1箇月について100時間未満でなければならず、かつ2箇月から6箇月までを平均して80時間を超過しないこと」のチェックボックス欄にレ点を入れなければ、36協定は労働基準監督署に受理されません。これは、なぜなのか?特別条項をもうけない36協定の限度時間は月45時間ですので、そのような長時間労働になるはずがありません。これは、法定休日労働を多用した場合の単月100時間を超えるような極端なケースへの対応なのです。ここまで解説してくれる書籍は貴重だと思います。

 著者いわく、「今回の改正は、〜中小企業にとっては命取りになるといっても過言ではない 〜したがって、法令は遵守するけれでも、企業として生き残るために、考え得る施策は積極的にとるべきであると考えております」とのことです。石嵜弁護士でなければ怖くて書けない気がします。法律をあらゆる角度から考察し、正面から厚生労働省に反論する姿勢は、スゴイという他ありません。批判的に書かれているおかげで、今回の労働基準法の改正について立体的に捉えることができます。改正労働基準法に深くせまりたい人事担当者にお薦めしたいと思います

 

 

著    者:石嵜 信憲  編著

出 版 社:中央経済社

発 売 日:2019年3月

カテゴリー:実務書(労働法)

 

 

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