すぐに使える 衛生委員会の基本と実務 第2版

 超初心者向けです。でも、意外と重宝しそうです。

 常時使用する労働者が50人以上の事業場であれば、衛生委員会を組織しなければなりません。労働者の人数には、派遣労働者を含みますので注意が必要です。衛生委員会は、毎月1回以上開催し議事の概要を労働者に周知する必要があります。また、委員会のメンバーは会社が指名しますが、その半数は労働者側の推薦に基づかなければなりません。労働基準監督署の臨検があった場合には、この推薦について確認されることがありますので注意が必要でしょう。このようなことが、マンガを交えて説明されています。

 初めて衛生委員会を組織した時は、衛生委員会規程を審議するところから始まり、審議しなければならないテーマがいろいろ出てくるかもしれません。しかし、いつしかマンネリ化することはよくあることでしょう。衛生委員会は、毎月1回以上開催する必要がありますので、少なくとも1年間に12個のテーマ設定が必要です。「次回のテーマは何にすべきか?」と悩む人事担当者にとっては、ヒントになるでしょう。

 例えば、「職場における食中毒予防」というテーマが載っています。社員食堂で食中毒が発生すれば業務災害となる可能性が高いため、その予防と対応について知っておくことは重要です。簡単な内容ではありますが、このようなテーマが45個記載されています。また、年間イベントカレンダーのような表が載っており、年間計画を作成するのにも役立ちます。衛生委員会のマンネリ打破を考えている人事担当者にお薦めしたいと思います

著    者:村木 宏吉

出 版 社:労務行政

発 売 日:2020年10月

カテゴリー:実務書(安全衛生)