1冊でわかる!育児・介護休業法

 またも、法改正です。

 今回の育児介護休業法の改正で注目されるのは、何と言っても「出生時育児休業」でしょう。主に男性の育児休業を活性化させるための新しい育児休業です。今までは、(1)1歳まで、(2)1歳2か月まで、(3)1歳6か月までの延長、(4)2歳までの延長という4種類の休業スタイルでした。今回の改正で、(5)出生時育児休業(産後パパ育休)が加わり5種類になったと見ることができます。法改正についていくのも大変です。

 そんな時に役立ってくれるのが、この書籍です。6年前に出版された「1冊でわかる!育児・介護休業法、均等法、雇用保険法」と同様に、シンプルで分かりやすい解説がされています。まず、法改正のポイント15件について説明されます。改正の前後を比較して、1ページに1件ずつ計15ページで構成されています。読み進むうちに迷ってしまっても、最初の15ページに戻ればOKです。体系的に網羅されているわけではなく、法改正に絞って書かれていますので、これが簡潔さを導いているのでしょう。

 育児介護休業法は、法改正を重ねることで複雑な法律になってきました。手続きについても仔細に規定されるので、社内規程の改定で苦労する人事担当者がたくさんいるはずです。育児介護休業法をある程度知っている人が法改正の概略を把握するために、この1冊を読んでみるのも良いと思います

著    者:小磯優子、高橋 克郎

出 版 社:労務行政

発 売 日:2022年3月

カテゴリー:実務書(育児介護休業法)